ファスナーのスーツケースのメリット・デメリットとは
本日もいただいたご質問にお答えいたします。
最近はファスナーのスーツケースが多いですが、ファスナーのスーツケースでも大丈夫なのでしょうか?というご質問です。
結論から申し上げれば、ファスナーのスーツケースでも全く問題ございません。
ファスナーのスーツケースは金属フレームのスーツケースよりも強度が不足していると思われている方が多いようですが、全くそのようなことはございません。
破損率はフレームもファスナーもほとんど変わりません。
ファスナーだフレームだという違いよりも、メーカーやモデル間の強度の違いのほうがはるかに重要です。
しっかりしたメーカーの製品であれば、ファスナーでも全く壊れやすいということはございません。
ファスナーモデルのメリット・デメリット
強度上の違いは殆ど無いことは既に述べたとおりですが、メリットとデメリットはどのような点にあるのでしょうか。
メリットしては、フレームのモデルよりも全体的にお値段が安めな点が大きいと思います。当然メーカーやモデルによって全く異なりますが、同じメーカーの同クラスのモデルであれば、一般的にはフレームよりもファスナーのほうが安価です。
実際メーカーの人に聞くと、この金属のフレームの部分のコストがかなり大きいようです。
その他のメリットとしては、フレームモデルよりも重量が軽量であることが挙げられます。
金属のフレームはそれなりの重量がありますので、この部分がファスナーになることは軽量化の上でかなり大きいようです。
こうしてみると、むしろファスナーモデルにメリットが集中しているように思えますが、思わぬ落とし穴もあります。
ファスナーモデルの最大の弱点は防犯性です。フレームより防犯性だけは劣ります。
ファスナー部分をナイフなどで簡単に切り裂くことができるため、空港などで中身を盗まれる被害に遭いやすいのです。
究極的にはフレームモデルでも、ドライバーなどをねじ込んで鍵の部分をこじ開けることもできますが、犯行のお手軽さが違います。
完全犯罪も可能にするファスナーモデルの落とし穴
ファスナー部分を切り裂かれる恐れが有ることは既に述べましたが、もっと恐ろしい手口があることも分かっています。
ボールペンなどを使って、簡単にファスナーを開け、また元のように戻すことで、盗まれたことにすらしばらく気付かない恐れもあります。
こういった南京錠でファスナー同士に鍵をかけるタイプのファスナースーツケースは非常に危険であると言えます。
必ず、本体にファスナーを固定するタイプの鍵のモデルを購入しましょう。
近年はセキュリティファスナー採用のスーツケースなどもございますので、なるべく安全なファスナのスーツケースがお勧めです。
恐ろしい犯行の手口は、こちらの動画でご覧くださいませ。
ボールペンをファスナーが噛み合っている谷の部分に押し当てて。
力を入れてぐぐぐっと押し込みます。
すると、ファスナーを貫通してしまいました。
後は、ぴーっと横に引っ張ればファスナーが開いていきます。
周りを一周、ぴーっと開いていきます。
この通り見事に開いてしまいました。
めぼしいものを盗んだら、後はファスナーで普通に閉じてしまえば、元通りです。
これでは盗まれたことすらしばらく気づかないかもしれません。