スーツケースの容量アップ機能のマチアップやエキスパンダブルとは
「キャリーバッグを購入しようと思っているのですが、マチアップという機能が気になっています。荷物が増えた場合に容量を増やせるということで便利そうなのですが、どうなんでしょう。」
今回も頂いたご質問にお答えいたします。一部のファスナータイプのスーツケースについている一時的に容量をアップさせることが出来る機能についてのご質問ですね。
マチアップやエキスパンダブルとも呼ばれる機能で、ファスナーを開いたり金具をスライドさせたりすることで、アコーディオン状に折りたたまれた布が開いて鞄の容量が広がります。
マチアップやエキスパンダブルのメリット・デメリット
大きなメリットしては、旅先でお土産を買い過ぎた際などに、広げた状態にすることによって容量を増やすことが出来る点です。行きは大丈夫でも帰りの荷物が増えすぎて、現地で小型のキャリーを買い足すという方を時々見かけます。
マチアップの機能がついていれば、現地で荷物が増えてしまってもさっと広げて収納することが出来ますので付いていると便利な機能ではあります。
デメリットとしては大きな問題はございませんが、余計な機構が付いているわけですので本当に僅かながら重量が増えること、広げた状態では弱冠フニャフニャして普段よりは快適に4輪走行できない程度でしょうか。
大きなデメリットも無いため、エキスパンダブルの機能が付いていることには何の問題もございませんが、そもそも付いているモデルが非常に限られるため、わざわざエキスパンダブル機能がついたモデルを探すというほどの機能でもありません。
付いていたら便利ですが、実際は意外と使う機会もないため、マチアップ目当てでモデルを選ぶという必要はないような気が致します。あくまで自分が気に入ったモデルにマチアップが付いていたら、それはそれで特に問題はないという程度の機能です。
強度や防犯性には問題ないのですか
マチアップは、普段はアコーディオン状に折りたたんでいる化学繊維の布が、広げた際のボディになります。したがって、ファスナーハードスーツケースであれソフトタイプのキャリーバッグであれ、ボディの一部はソフトタイプと同じ布になります。
そういった意味では、ファスナーハードのマチアップ機能を使うと、ボディの一部が硬いハードケースではなくソフトケースのような布になってしまいます。
このブログでも繰り返し言及しておりますが、ソフトであってもハードよりも壊れ易いということはございません。あくまでもメーカーやモデルによる差のほうが大きいのです。
したがって、しっかりしたメーカーの製品なら、マチアップしてボディの一部が布になっても強度上全く問題ございません。
ただ、安物ですと破れたりする可能性がございます。ただし、安物はエキスパンダブルでないモデルでもファスナーの部分が破れたりする可能性が高い為、結局は品物次第ということになります。
有名メーカー製のスーツケースのエキスパンダブルモデルであれば、強度上の心配は無いと思います。
次に防犯性ですが、布の部分をナイフなどで切り裂かれる恐れがあるという意味では、やはりフレームタイプのハードケースよりは劣ります。ただ、エキスパンダブルでなくてもファスナータイプのスーツケースはファスナーの部分を切り裂かれる恐れがあるため、エキスパンダブルモデル特有の問題ではありません。
これはファスナータイプの防犯性が相対的にフレームタイプより劣るということでありまして、エキスパンダブル特有のデメリットというわけではございません。あくまでもスーツケースには貴重品を入れないということが重要です。