家族で国内旅行用に”おすすめ”なスーツケースのサイズと選び方
スーツケースというと、どうしても海外旅行のイメージが先行いたしますが、最近は国内の移動でもキャスター付きのキャリーバックやスーツケースを使う方が増えているようです。
思えば駅などを歩いていても、昔よりも車輪のついたスーツケースをガラガラ引っ張っている人が多くなった気がいたします。もしかしたら日本旅行中の中国人や韓国人かも知れませんが・・・
国内の旅行でも、子供を連れた家族旅行に自家用車で行くのではなく、リタイア後のご夫婦が電車やバス旅行に行くようなケースも増えております。運転の必要のない気軽な電車旅行は素晴らしいものですが、ドアツードアの車での快適な移動と比べると、荷物の問題が出てきます。
1,2日の近県への国内旅行ならデイパックやリュックサックなどでも十分ですが、遠方に長期の旅行ともなれば海外旅行さながらの荷物が必要になることもあります。一定の荷物量を越えると、肩に背負ったり、手で持つ荷物では体に負担がかかってしまいます。
一定以上の荷物を持っていく場合は、海外旅行同様にキャスターの付いたキャリーケースが便利です。車輪で転がして行ける快適性は何者にも代えがたいものです。一定以上の荷物がある場合は、国内旅行でもスーツケースを活用しましょう。
しかし、国内へのお出かけに持っていくスーツケースは、海外旅行用のスーツケースとは少し異なった性能が要求されます。海外旅行用の大きく重いガチガチのスーツケースを持って行くと、移動の邪魔になりかえって負担になってしまう恐れもあります。
基本的にはお持ちの海外旅行のスーツケースで問題ないとは思いますが、あまりにも大きいオーバースペックなキャリーをお持ちの場合は、国内旅行用の鞄を購入することを検討する必要があります。
国内旅行用のスーツケースに求められる性能
海外旅行に使うスーツケースに求められる性能というのは様々なものがありますが、まず第一に頑丈で荷物をしっかり保護できることが重要です。飛行機に乗る際にスーツケースを預けますが、海外の空港での荷物の扱いは粗いため、頑丈なスーツケースではないと簡単に破損してしまいます。
また、ナイフで布の部分を切り裂いて盗難されるような事件も考えられますので、とにかく頑丈であることが重要です。そのため日本人には、海外旅行用のスーツケースは、フレームタイプのハードケースが好まれます。
しかし、比較的治安の良い国内では防犯性はそれほど必要はありませんし、電車移動でしたらスーツケースを預ける必要もないため投げられたりして破壊される恐れもありません。
したがって、国内旅行用のスーツケースはそれほど強度を考慮する必要が無いのです。(沖縄旅行など航空機を使う際は除きます。ただ、海外の空港ほど扱いは荒くないため、破損確率は下がります。)
強度を考慮しなくても良いということは、下手に高い高級なスーツケースではなく、安物のスーツケースを購入しても比較的問題はないということになります。ただし、キャスターのスムーズさなど快適性も考慮すればある程度の物を選びたいところではあります。
また、強度を考慮しなくても良いということは極限まで軽量化を進めた超軽量モデルを選ぶことが出来るということになります。当店ではあまりにも軽量化の行き過ぎた超軽量モデルはオススメしておりませんが、航空会社に預ける必要のない国内旅行に限っては、どれだけ軽量のモデルでも問題ないと考えております。
スーツケースは、普通に引っ張って歩いている限り、少しくらいぶつけたりしても壊れることはほとんどございません。空港で投げつけられたりする恐れのない国内旅行なら、行き過ぎなくらい軽量なスーツケースでも問題はございません。
軽量であればあるほど快適な移動ができますので、国内旅行でわざわざ重いフレームハードケースを使う必要はありません。軽量なファスナーハードかソフトケースが良いと思います。海外旅行のスーツケースを使い回す場合は、フレームでも仕方ありませんが、少々荷物になるかもしれません。
ファスナーの最大の弱点は防犯性にありますので、国内ではファスナーに大きなハンデはございません。ファスナーがナイフで切り裂かれるようなケースは珍しいので、ファスナーハードはもちろんボディ自体が布で出来ているソフトケースでも十分です。
国内旅行では、ある程度安い商品でも、軽量過ぎる商品でも問題ありませんので、強度はそれほど気にせず軽くて気軽に移動できそうなケースを選びましょう。
ソフトケースだとこんなにも軽量なものもございます。
防犯上強度上の制約がない国内旅行なら、このような軽量性を最優先した商品がおすすめです。
旅行かばんの大きさに気をつけましょう
国内旅行では強度が関係ないため、比較的どのようなスーツケースを選んでも問題ないと述べましたが、大きさだけはよく考えて選ぶ必要があります。
飛行機に乗る際に荷物を預けると、破損させられる恐れはありますが、運ぶ負担がないのが快適です。一方、電車移動ですと、預ける必要が無いので破損させられる恐れはありませんが、乗っている最中自分で管理しておく必要がありますので、大きすぎる鞄は非常に邪魔になる恐れがあります。
ロングシートの普通電車内で座っていてもスーツケースを目の前に置いて抑えておく必要がありますし、クロスシートの特急や新幹線に乗っている場合は非常に置き場所に困ります。
最近の車両は頭上の網棚も大きいですが、中型以上のスーツケースは当然収まりませんし、落ちたりすると大変危険ですのでハミ出して収納する訳にもいきません。デッキにスーツケース置き場のある車両もありますが、防犯上少々不安ではあります。
できれば頭上の荷物棚に収まる、国際線機内持ち込みサイズ程度のサイズのスーツケースが望ましいでしょう。
家族での旅行の場合は、大きなスーツケースにまとめて収納して、デッキに置いておくというのも手です。海外旅行では一人一つのスーツケースが原則ですが、大きく重いスーツケースでも破損する恐れのない電車やバス旅行でしたら大きなスーツケースにまとめて詰め込んでも問題ありません。
乗る予定の車両のデッキに荷物置き場があるか調べておきましょう。JR東日本の新幹線ですと比較的荷物置き場があるようですね。防犯のためにチェーンロックもあると良いかもしれません。
JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州
あると便利な機能
国内旅行でスーツケースを使う人から割とよく聞く声として、車輪にストッパーが付いていると便利だということがあります。
前述のとおり電車内でも自分で管理する必要が有るため、キャスターにストッパーがついていないと勝手に転がってしまう為、常に力を入れて手で抑えておく必要があるのです。
大した労力ではありませんので、足で押さえておくなり、横にして置くなりで問題ないとは思いますが、キャスターにストッパーが付いているキャリーケースであればより良さそうです。
とはいえ、一時は流行りましたが、最近はストッパー付きのキャスターはあまり見かけないのも事実です。