生産販売終了品のスーツケースはどう?型落ちモデルのメリット・デメリット

「スーツケースが必要になってできるだけ安いものを探しています。1万円以下の激安スーツケースはファスナーがいいのブログを読んで、フレームで安いものは無理かと思いましたが、ネットで探していたらフレームでも1万円以下の商品を見つけました。しかもこちらのお店でもおすすめしているメーカーの商品です。処分品で安いようですが、処分品で半額以下というのはやめたほうがいいのでしょうか?」

本日も頂いたご質問にお答えいたします。安いスーツケースを見つけたものの、型落ち処分品で安い商品ということですね。きちんとしたメーカー品とのことですので、問題ないと思います。

以前もブログで型落ち品のことについて書かせていただきましたが、近年は新モデルが出ても大幅に性能が違うことはなくなりましたので、2,3年前のモデルであっても性能的には全く問題ございません。

あくまでもメーカーやモデルにより性能が異なりますので、古い新しいではなくモデルの性能の違いのほうが重要です。そういった意味では、ノンブランドの新モデルよりも有名ブランドの型落ち品を安く購入するほうが賢いといえます。

ただ、あまりにも古いものですと、いろいろとデメリットもございますので注意が必要です。本日は型落ち処分品のメリット・デメリットについて解説いたします。

型落ち処分品のメリット

型落ち処分品のメリットは何といっても安いことです。一流メーカー品が定価の半額程度で購入できることもあります。

ある程度の有名メーカー品になると、安くても1万円代後半、普通は2,3万円台という値段になりますが、これが半額になれば1万円以下から1万円台前半程度で購入できることになります。

確かにノンブランド品を1万円以下で購入するくらいなら、同じ程度か少し足して有名メーカー製の型落ち処分品を激安で購入するほうがお得です。あまりにも古いものでなければ性能的にも最新モデルと変わりません。

生産終了した型落ち品が販売されるのは、主にメーカー直販サイトやメーカー直営のアウトレットショップになります。鞄類の卸値は安くても上代の50%程度ですので、在庫処分とはいえ小売店が半額で販売したら完全な赤字です。

もっとも、スーツケースのカラーには人気不人気があり、それを考慮して仕入れても最後ぴったり売り切るというのは難しいため、小売店でも在庫処分は必要になります。ただ、各小売店でどのタイミングで処分するか分からないため、メーカー直営店の在庫処分が一番確実です。

メーカーには常に古いモデルの在庫が余っているはずですので、ネットの直営店のアウトレットコーナーやアウトレット専用ショップなどで常時販売しています。人気カラーは無いことが多いのですが、色を選ばなければお買い得な可能性があります。

サムソナイトやエースなど大手のメーカーは、実店舗のアウトレットモールなどにも出店していますが、以前見に行った限りではあまり安くありませんでした。少なくても半額などでは販売されていませんでした。

実店舗で安く販売するとブランドイメージを毀損したり、一般の鞄屋さんや量販店などから苦情が出るため、ネットの直営ショップでこっそりアウトレット品として販売しているケースが多いようです。

人気のサイズやカラーは売り切れている可能性はございますが、選ばなければ大幅に安く購入できる可能性がありますので、お得です。

型落ち処分品のデメリット

有名メーカー製が大幅にお安く購入できる可能性がある型落ち処分品は圧倒的にお得だとご説明いたしましたが、幾つかのデメリットと注意点もございます。

デメリットとしては、第一にサイズやカラーが限られることになります。処分品は生産終了の廃盤モデルを処分するものですが、生産終了になってもしばらくは通常品として販売します。

生産終了してから少しずつ在庫が減っていくと、このサイズのこのカラーが無くなったというように、少しずつ在庫が歯抜けになっていきます。半分程度のサイズカラーが無くなって売り切れ品が多くなると、選択肢が狭まり売れ残り品に見えるのか、残り在庫も動かなくなってきます。

こうなって初めて値引き販売を始め、20%OFF→30%OFF→40%OFF→50%OFFの様に、残り在庫が少なくなるほど安くなっていきます。最後はサイズとカラーの選択肢が無くなってきますが、そのぶん安く購入できる訳です。

カラーに拘りがなければ安く手に入れることができますが、本当に最後の方になってくるとサイズも選択肢が無くなってきますので、この辺りは困るところです。いくら安くても必要なサイズを変えることは難しいのではないでしょうか。安いからと希望と異なるサイズを購入すると、結局後悔することになります。

その他のデメリットとしては、よくモデルを確かめないとかなり古いモデルを掴まされる恐れがあるということです。型落ち処分品はメーカーのホームページ等にも載っていない可能性が高い為、いつ頃のモデルか確かめるのが難しい可能性がございます。

前述の通り数年前の型落ちモデルなら性能的に大きくは変わりませんが、流石に10年前のモデルともなれば性能は大幅に違います。そもそも10年前のハードケースですと樹脂の性能劣化が始まりつつある可能性もございます。すぐボロボロになることはございませんが、目には見えないものの強度は少しずつ落ちる可能性があります。

また、生産終了してから時間が経ったモデルは、万が一の修理の際にパーツのストックが無い可能性がございます。メーカーは生産終了してからも数年は、キャスターなどのパーツ類をストックしていますが、流石に10年以上などの期間が経つとメーカーにもストックが無くなる可能性ございます。

生産終了してから長いモデルを処分品として購入してしまうと、将来的に修理が必要になった時にパーツが無いということにもなりかねません。メーカー品を安く購入できる生産終了品の処分品は大変お得ですが、安いからといってあまりに古すぎるものを掴まないように注意が必要です。

最後に一点デメリットして挙げておくと、少し安く購入したつもりが実はあまり安くなかったという場合がございます。特にネットショップでですと常時定価よりも割引で販売しておりますので、アウトレットでなくても安いことが多くなっております。

通常販売時でも2割引きで販売されていたものを、生産終了からしばらくして30パーセントオフで購入しても、それほどお得感はありません。定価が同程度のグレードの現行モデルがいくらで販売されているか確認してからアウトレットを探すことも重要です。

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