スーツケースの内装も使っていると意外と破損します
スーツケースの故障としては、キャスターや持ち手などのボディから出っ張ったパーツの破損や、ボディの陥没や割れ等、スーツケースの外装の破損がほとんどになります。
それに対して内装の破損というのは、可能性として非常に低いものですが、全くないわけではありません。
そこで本日は、内装の中で壊れやすい場所と、壊れないようにするために気をつける点をご紹介いたします。
意外と壊れるスーツケースの内装
スーツケースに破損はつきもので、航空会社に預けると20回~30回に1回位の割合で破損して返って来ます。
しかし、意外と見落としがちなのが内装の破損になります。スーツケース自体が破損しなくても、投げられ引きずられ回転させられと、スーツケースには大きな力がかかります。
スーツケースの内部も荷物が重りとなり、内装パーツにあちらへこちらへと力がかかります。
ひどく壊れやすかった一昔前と比べると、内装のパーツもずいぶん壊れにくくなりましたが、たまに破損する事はあります。
内装の破損は、外装の破損と違って、使用する人が気をつければかなり防げますので、使用の際に参考にしてみてください。
内装が壊れても、使用に致命的に影響するわけではありませんが、いざ修理しようと思えばそれなりにお金がかかるので、なるべく壊れないように使用するのがよろしいかと思います。
仕切り版のプラスチック部品の破損
一番多いのが、仕切り版に付いているプラスチックの留め具などの破損です。
原因として一番多いのは、仕切り版に付いているファスナーのポケットに重いものを入れすぎているパターンです。
この仕切り版に付いたチャックのポケットは小物入れになります。散らばってしまいそうな小物や身の回りの小さなものを仕舞う場所です。重いものを入れる場所では決してございません。
このポケットに重いものをパンパンに詰める方がいらっしゃいますが、仕切り版自体が重くなり、スーツケースが上下左右に揺さぶられる度に、留め具に多大な負担をかけます。
このポケットは仕切り版におまけとして付いているものですので、決して重いものをたくさん入れるような使い方は避けるほうが懸命です。
また、ゴムバンド+留め具ではなく、伸縮性のない化学繊維のバンド+留め具のモデルは、バンドを絞って固定するようになっていますが、絞りすぎてピーンと張リ過ぎると留め具に多大な負担をかけますので注意が必要です。
Xバンドのプラスチック部品の破損
同じように壊れやすいのが、荷物を押さえるXバンドに付いているプラスチックの留め具などの破損です。
Xバンドは、ゴムバンド+留め具ではなく、伸縮性のない化学繊維のバンド+留め具が多いので、絞りすぎてピーンと張り過ぎないように注意が必要です。
強く引っ張って力をかけすぎているために壊れてしまう事が非常に多いのです。荷造りの際に注意しましょう。
リベットの抜け
スーツケースの内装生地は、接着剤やテープでボディシェルに固定されていますが、仕切り版の付け根など力がかかる場所はリベットでフレームに固定されています。ファスナーモデルなどでは生地やボディシェルに縫い付けられています。
このリベットが抜けてしまうようなことがたまにあります。これを防ぐには、やはり仕切り版に付いているファスナーのポケットに重いものを入れ過ぎないことが重要です。
あくまで仕切り版のおまけの小物入れですので、重要な小物だけを収納して、重い物をパンパンに詰めるのは避けるのが懸命です。
万が一、リベットが外れてしまったら、DIYで修理も可能ですが、道具も若干の技術も必要ですので、強力な両面テープか接着性でくっつけるほうが簡単です。
修理に出してもお金がかかりますので、自分で接着するほうが合理的です。
内装の破れ
普通に使用していれば、内装の生地が破れるということは、ほとんどございません。
ただ、尖ったもの、硬い角のあるものなどを、直にスーツケースに収納すると、投げられたり回転されたりする際に、中で動いて内装を傷つけたりすることがあります。
角のある固い金属製のものなどを収納する場合は、タオルで包むなど措置が必要になります。
内装が破れたところでスーツケースの使用には何の問題もございませんが、少し注意すれば破損を防けるので、使用の際には気をつけていても損にはなりません。