デザインでランドセルを選ぶ
ランドセルのデザインといえば、昔は男子は黒、女子は赤が定番で、形はいわゆる学習院型のものが全てでした。
現在の親世代が子供の頃、女子のピンクのランドセルが出てきて、世代が進むに連れて徐々に水色やブラウンなどのカラーが増えていきました。
現在は、かぶせ、へり巻きなどの部分の縁の色を変えたり、糸の色を変えてステッチの色を変えたりした、コンビカラーなども人気です。
カラーだけではなく、型押しや、刺繍などかなり個性的なデザインも当たり前になり、スワロフスキーなどの装飾がついたモデルまで出てきています。
一方、派手になりすぎた揺り戻しで、再びベーシックデザインが売れたり、個性的で高級感がありながらもシックなデザインのものが出てきたりと、ランドセルのデザインはめまぐるしく変わっています。
カラーバリエーション
昔は男子は黒、女子は赤一辺倒だったランドセルのカラーも、今では実にカラフルになっています。
男子に人気のカラーは今も変わらず黒で、2011年のクラレによる調査では60%が黒を選んでいるようです。次いで青系20%、紺系15%となっています。
黒、青、紺といった濃い色が殆どを占めるわけです。年々黒比率が低下してきましたが、6割あたりで下げ止まっており、男子においては相変わらず黒系が人気なことが覗えます。
迷ったら黒系を選んでおけば間違いないでしょう。
一方の女子は、昔ながらの赤系は20%程度にとどまり、ピンク系50%が赤に変わる定番カラーになっています。その他、青系、紫系、茶系など様々なカラーが売れていて、実に個性的です。
男子に比べて様々な色が売れていますが、新定番色のピンクが多くを占めているのも事実で、ピンク系は選んでおけば間違いないでしょう。ただし、女子の流行カラーは年ごとにかなり動きますので、その年の流行カラーをある程度抑えておくことが必要です。
いろいろな選択肢がありすぎるからこそ、迷った時には定番カラーが安心です。
コンビカラー
ランドセルのボディの表面を覆う皮革の染色がランドセルのカラーになりますが、それとは別にかぶせやへり巻きの縁の部分に異なったカラーをあしらったりしたモデルもございます。
また、本体を縫う糸の色を、皮革のカラーと変えることで、ステッチを浮かび上がらせるようなモデルも有ります。
こうした1色ではなく2色で構成されたランドセルはコンビカラーと呼ばれております。
完全に単色の従来までのランドセルに比べて派手でデザイン性に富んでいるため、非常に人気があります。
例えば、男子のランドセルは今でも黒が圧倒的主流とはいえ、完全に真っ黒なランドセルは珍しく、黒い皮革をブルーやレッドやグリーンの糸で縫い合わせて、派手な色のステッチが浮かび上がるようなデザインはおしゃれで定番です。
型押し
型押しは、皮革に型を当てプレスすることにより、皮革を凹ませ模様を浮かび上がらせるものです。
刺繍ほど派手ではなく、デザインに個性を出せるため、多用されています。
主に大マチのサイドの部分や、かぶせの隅などに施されます。
あまりにも派手すぎる個性的なデザインですと、後々6年生になった時に恥ずかしくなってしまう可能性がありますので、注意したいところです。
とはいえ、刺繍などと比べると、相対的に大人し目なので、あまり気にすることはないのかもしれません。
刺繍
ランドセルを最も派手にする要素として刺繍があります。
刺繍の入ったランドセルは派手で可愛く、とくに女子には絶大な人気があります。
ただ、かなり派手で個性的なランドセルになりますので、6年後の6年生になった時に恥ずかしくならない程度のものがお勧めです。
長く使うものですので、購入する時の盛り上がっている気持ちだけで選んでしまうことのないようしましょう。
また、よほど乱暴に使わない限りは擦り切れてしまうようなことはありませんが、やはり汚れは徐々に蓄積していくようです。
人工皮革の本体は水拭きをすれば綺麗になりますが、刺繍部分は中まで汚れが染みますので、水拭きくらいでは綺麗になりません。
使っていくと徐々に汚れる恐れがあることは考慮しておく必要があります。
装飾
刺繍でも十分に派手ですが、近年はスワロフスキーなどの装飾品などを付けたり、鋲を飾り鋲にしたモデルなどもあります。
スワロフスキーなどの装飾は、型押しや刺繍などと組み合わせて使われ、派手で可愛らしいデザインを構成します。
デザインはお子様が気に入った物を購入するのが一番ですが、あまりにも派手すぎるモデルは、6年後まで使うことを考えるとあまりお薦めできません。
あくまで長く使うものであることを考えてデザインを選ぶ必要があります。
どのようなデザインのランドセルを選ぶべきなのでしょうか
色々なデザインのランドセルが購入できるようになり、選択肢が増えたのは選ぶ側にとって楽しいことですが、いくつか注意する点もあります。
スーツケースと同じで、長く使っているうちに汚れていく商品であることは必ず認識しておかなくてないけません。
スーツケースと違って壊れることは稀ですが、毎日使うため汚れの蓄積は比較になりません。
スーツケースと同じで、派手派手で可愛らしいデザインのものほど、汚れが蓄積した時にはみすぼらしくなってしまいます。
また、長く使うということは、お子様の嗜好が大きく変わっていくことも考慮する必要があります。
5歳で選んだランドセルを12歳になるまで使う必要があることを忘れてはいけません。
この7年近い年月は大人の7年とはまるで違います。購入時には嬉しかった個性的なランドセルが、使い終わる頃には恥ずかしいと感じるようになっていることも考えられます。
あくまでお子様が欲しいと思ったものを購入することが一番ですが、あまりに派手で個性的なものを選ぼうとした時には、親子で良く相談してみることが重要です。
迷ったら比較的ベーシックなデザインのモデルを選んでおけば間違いないでしょう。
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