型落ちでも購入して大丈夫?スーツケースが定期的にモデルチェンジする理由とは
「生産終了の型落ち品がアウトレット品として安く売られていますが、購入しても大丈夫なものなのでしょうか?」
本日もお客様からのご質問にお応えいたします。型落ち品についてのご質問ですね。
当店でも、他のお店でも、生産終了となった商品は安売りすることが多いようです。
生産終了品となるとメーカーから仕入れることができなくなりますので、あるサイズあるカラーが欠品してしまっても新たに入ってこなくなってしまうのです。
こうなりますと、次々に特定のサイズやカラーが無くなっていき、在庫が歯抜け状態になってしまいます。
しばらくは歯抜け状態で販売していきますが、あまりにも選べる種類が減ってくると、明らかに売れなくなってしまいますので、こうなったモデルはアウトレット品やセール品として割安で販売することになります。
本来の価値よりも割安な値段で購入できるため大変お得ですが、型落ちの商品というところが気になる方も多いようです。
このご質問に対する答えは、型落ち製品でも全く問題ございませんということです。
昨日の投稿の内容にも絡んできますが、ここ数年はスーツケースの性能向上は鈍化しているため、新しいモデルでも機能的に殆ど変わらない場合が多くなっております。
例えば5年以上前のモデルをアウトレットで売っているような場合でなければ、全く気にする必要はございません。
スーツケースは割と頻繁にモデルチェンジする製品です
そもそもスーツケースはどのくらいの周期で新製品が出るのでしょうか。
スマホやパソコンなどは、四半期ごとに新製品が発売されます。一方、車はフルモデルチェンジは6,7年、マイナーチェンジは2,3年ほどでしょうか。
製品によって異なるモデル寿命ですが、スーツケースは2,3年毎のモデルチェンジが多いように感じます。
定番商品を長く売り続けてマイナーチェンジ程度に留めるメーカーも有りますが、それなりの期間で全く新しいモデルに変えるメーカーがほとんどです。
ただ、最近は性能が頭打ちにありますので、モデルチェンジ周期も昔よりは長くなってきている気がいたします。
スーツケースは、パソコンやスマホと違い、モデルチェンジごとに性能が劇的に上がるわけではございません。
また、自動車のように後々の売却を考える必要もありませんので、モデルチェンジ前の製品を購入してもあまり問題がございません。
モデルの新しい古いではなく、気に入ったものをご購入いただくことができます。
なぜ頻繁にモデルチェンジが行われるのでしょうか
スーツケースの性能が頭打ちであることは昨日の記事で解説いたしました。
それではなぜ、性能が頭打ちなのに、一定の周期ごとにスーツケースはモデルチェンジしていくのでしょうか。
メーカーは、モデルチェンジごとに高価な金型を作ったり、ラインの見直しを行ったりと、高いコストを負担することになります。
性能が頭打ちである以上、モデルチェンジは最小限で良いような気がします。
その辺りをメーカーの方にうかがったのですが、どうやら実店舗の売り場確保の意味が大きいようです。
メーカーにとって小売店の棚確保は、営業上非常に重要ですが、小売店も新製品を目立つ場所に配置しようとするため、モデルチェンジを行わないと自社製品の売り場がどんどん目立たない位置になってしまうそうです。
たしかに、他のメーカーが次々に新製品を投入する中、自社製品はモデルチェンジを行わないままですと、埋もれてしまいかねません。
こういった辺りが、性能が頭打ちにもかかわらず、デザインを変えるだけのモデルチェンジが定期的に行われる理由のようです。
その他、時期によってデザインやカラーの流行というものも変化していくため、デザインだけでも変えていく必要があるようです。
スーツケースも立派なバッグであり、ファッションの一部でもあるのですね。